限定承認の手続きにかかる費用

限定承認は単純承認や相続放棄に比較すると、特殊な手続きであると言えます。
プラスの遺産もマイナスの遺産も全て相続する単純承認、すべて放棄する相続放棄は、非常にシンプルですよね。
しかし限定承認は、プラスの遺産とそれを限度としたマイナスの遺産の一部のみを承認する、という特殊な相続の形になりますので、手続きも少し複雑になります。
故に弁護士など法律の専門家に依頼することが一般的なのです。

そうなると当然、支払うべき費用が発生しますよね。
いったいどの程度の費用が必要となるのでしょうか?

まずは相談料です。
弁護士への相談は初回無料となっていることが多いですが、二回目以降は30分につき5000円前後であることが一般的です。
次に着手金です。
相続人が一人ならば、だいたい30万円前後でしょう。
複数の相続人がいる場合は、二人目以降一人につき5万円前後であることが多いです。
三つ目は成功報酬金です。
これはプラスの遺産がマイナスの遺産を超えていた場合に、その超過分から10パーセント前後の金額が差し引かれます。
仮にプラスの遺産がマイナスの遺産を100万円上回ったとしたら、10万円が成功報酬金となるのです。
最後に実費です。
これは弁護士などに依頼しなくても発生する、裁判手数料と裁判所郵券です。
裁判手数料が800円、裁判所郵券が400円となっています。
これらを合計すると、およそ50万円前後の費用が必要となるのです。

つまり限定承認を弁護士などに依頼すると、それなりに高額な費用が必要となるのです。
依頼するのなら、その費用を支払ってでも限定承認をする価値があるのか否か、故人の経済状況や人となりを考慮して判断するべきでしょう。
もしくは限定承認の手続きを自分で行うことです。
複雑な手続きになりますのでそれなりに労力は発生しますが、決してやってできないことではありません。
自分で手続きしてしまえば、裁判手数料と裁判所郵券の合計1200円のみで済ませることができるのです。